前回は、第2種電気工事士勉強法の筆記編を書きました。今回は筆記合格してから約1か月後に行われる技能試験について書いていきます。
これでこの記事内容の信ぴょう性が上がりましたね。笑
さて下記からは、技能試験の概要と対策についてお話していきます。
第2種電気工事士技能試験とは
試験内容については、下記の通りです。
難しく書かれていますが、「指定の配線図を見て、自分でその通りに配線する」ことだと思ってもらえばいいです。
筆記試験の合格者と筆記試験免除者に対して、次に掲げる事項の全部又は一部について行います。
試験は、持参した作業用工具により、配線図で与えられた問題を支給される材料で、一定時間内に完成させる方法で行います。
(1)電線の接続
(2)配線工事
(3)電気機器及び配線器具の設置
(4)電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
(5)コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
(6)接地工事
(7)電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
(8)一般用電気工作物の検査
(9)一般用電気工作物の故障箇所の修理
一般財団法人電気技術者センター公式サイトより引用(https://www.shiken.or.jp/examination/e-construction02.html)
出題される候補問題(配線図)は全13問あり、試験ではそのうちランダムで1問出題されます。なお13問の候補問題は一般財団法人電気技術者試験センターのホームページにて公表されます。
試験時間は40分で、欠陥なく候補問題を施工していることが合格条件となります。
第2種電気工事士技能試験はすぐにやってくる
無事に筆記試験に合格したのも束の間、すぐに技能試験の準備をしなければなりません。むしろ筆記終わってすぐ自己採点して、合格の可能性が高いと分かった時点で準備するべきです。
私の例でいうとこんな感じでした。合格発表を待っていたのでは到底技能試験の準備期間が足りませんよね。
- 筆記試験 令和3年10月24日
- 筆記合格発表 令和3年11月24日
- 技能試験 令和3年12月19日
本業以外の方はコンセントなどは見たことがあっても、電線や道具は見たことも触ったこともない方がほとんどだと思います。まずは使ってみて慣れる必要があるので、試験後はゆっくりせずになるべく早く対策できるようにしましょう。
第2種電気工事士技能試験で用意するもの
まず何よりも先に、試験で使用する道具と材料を購入しましょう。
最初に私が技能試験勉強で購入したものをリストで上げておきます。説明読みたくない人はリストだけ確認してね!
- ホーザン(HOZAN) 電気工事士技能試験工具セット 基本工具+P-958VVFストリッパー DK-28 ハンドブック付
- ホーザン(HOZAN) 合格クリップ 誤接続防止 電気工事士試験の時間短縮に 入数10個 ホルダー付 P-926
- JMN 第二種 電気工事士技能試験 練習用材料 (1回練習分) ジェイメディアネット監修「全13問分の器具・電線セット」
- 作業用手袋(なくてもいいけどあるとベター)
- マスキングテープ(なくてもいいけどあるとベター)
これを手元に揃えない限り、スタートラインにも立てないのです。おすすめ工具は、多くの受験者が使っているホーザン製が確実だと思います。
私はホーザン社のDK-28を購入しました。どこのブログでも書いていますが、絶対にVVFストリッパーは絶対購入するべきなので必ず入っているセットを選びましょう。
※超個人的意見なので自己責任でお願いしたいのですが、「今後道具を使う予定もないし節約したい!」という方はメルカリで購入してもいいと思います。絶対新品にするべきという意見もあるようなのですが、何年も放置している物ならまだしも直前の試験で使用しただけってくらいなら切れ味もそんなに変わらないと思います。試験後にはかなりの数が出回るので、検討してみるのもいいかもしれません。(もちろん状態や必要な道具が入っているかを確認してね)
あとは絶対プラスで購入するべきなのが、合格クリップです。これは試験本番で非常に助かりました。
合格クリップはケーブルをまとめておくのに使用します。実技試験の練習をすればわかるのですが、しっかりケーブルがまとまっていることによって配線間違いがないか見直しをしながら圧着することができます。練習でも本番でも大いに助かります。
本番は時間との勝負でもあるので、時短できるとことは1秒でも削りだすと本当に楽です。数百円なので、絶対に購入するべきだと思います。
ちなみに技能試験用にテキストはいりません!わたしは教材購入時についてきたハンドブックとYouTubeで全く問題ありませんでした。
これもホーザンさんのYouTubeチャンネルで全てカバーできます!ちなみに日本エネルギー管理センター事務局さんのチャンネルも実技試験勉強では有名です。この2大巨頭を押さえておけば間違いないので、自分に合う方で勉強を行ってください。
※若干日本エネルギー管理センターさんの方がテクいです。
材料についてはジェイメディアネット監修「全13問分の器具・電線セット」(2021年度版)を購入しました。
私は購入する際にいろいろなブログを参考にしたのですが、1回でもいいとか3回買えば安心とか人それぞれで判断に困りました。
買ってみて練習した結果、結論から言うと1回分で十分です。
そりゃあ3周もすればどんな人でも絶対に落ちないと思うので、確実に1発で受かりたいと気合いが入っていてお金と時間に余裕がある人ならば選んでもいいと思いますが、1周する頃にはある程度自信をもって試験に臨めると思います。
手袋・マステについてはなくても何とかなりますが、個人的には準備しておいて正解のもので、どちらも実際の試験会場に持込可能です。
手袋はケガ防止や滑り止めの役割です。最初にケーブルを剥くと分かるのですが、結構苦戦します。あとは電線やナイフなどで手を切る可能性はかなり高いです。
本番でもあり得る話なので、練習から使っていくことをお勧めします。実際試験本番では、何人も手袋を着用していました。
マステは、ケーブルを切断するときに使う布定規を机に固定するために使用します。また試験中は剥いたケーブルのごみが散乱し、邪魔になるのでごみ袋を貼って固定するのにも役立ちます。
この辺りもYouTubeで言及がされていたりしますので、ぜひ持ち込むことをお勧めします。
試験本番に向けて
先ほども書いた通り、最初はケーブルを向くだけで苦戦します。ただ問題を重ねていくごとに上達していくので、まずは空いた時間に練習して、使用済みのケーブルで剥ぎ取りを重ねていくとコツもつかめてきますよ。これも積み重ねです。
あとは地味に大事なのは複線図をちゃんと書けることです。これさえしっかりしていれば、試験の50%は終わったようなもんです。(※わたしの個人的感想です。笑)
試験直前は喫茶店にこもりきりでずーーーーーっと複線図ばかり書く練習をしていました。
複線図は「この線はこの色で、ここの器具と器具の間に通すんだよー」的な案内図なので、本番でも最初に書くのをとてもお勧めします。格段にミスがなくなります。
試験本番はどれだけやってきても緊張してしまうと思うので、そういうもんだと意識しながら臨むといいと思います。私も少し手が震えました。
最後に
これはちょっとした裏技?なのですが、試験で配られる問題用紙は透けて見えるので事前に頭の中で複線図を描いてシミュレーションできます。笑
これも立派な時短テクニックなので、開始時間前も無駄にせず問題用紙を凝視しましょう。
さてこれで技能試験編は以上になります。しっかり練習をして、候補問題を1周する頃にはまあまあの自信がついてると思いますので、ぜひ実力を発揮できるように頑張ってください。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。